死滅する、と、素敵な海亀ガイドさん。
で、昨年、2024年は台風も少なく海水が、なかなか冷えなくて。9割、死滅した、そうです。私たち世代(40代以上)が見てきたような美しい珊瑚の海は、見る影もない。
若い世代に、それを見せられないのは悔しくて仕方ないのだけれど。
それでも、生きてゆくしかない。
これから、終焉を迎える地球の、現実の姿を見てください、と、海亀のガイドのお姉さまから事前に涙ながらの必死の説明が、ありました。
実際に、海に入って見てみると、、、
そうです。ほとんどの珊瑚が、観るも無惨な形で正気を失い、死んでいました。
珊瑚の呼吸の音、聞こえますか?と、さきほどのガイドのお姉さん。たしかに、息も絶え絶えの珊瑚の喘ぎ声が聞こえました。
その声は、悲鳴にも、断末魔の叫びにも、最期の最後の悪あがきにも、似て。
悲壮感、漂っていました。
そんな悲劇的な声を聞きつつ、目の前には、死んだ、あるいは死にかけた珊瑚の、数々。そんななかでも、時折、色鮮やかに元気に遊泳する熱帯魚や小エビさん。
そして、年老いた亀さんの、思慮深い姿に出会いました。その有能なガイドの姉さんはテレパシーで海亀と交信していて。台風で見通しの悪い日でも、居て欲しいところに海亀を呼ぶことができるそうです。
にしても。海の中が、こんな有様だったとは!
わたしは、いつも、整体院にゆく道すがら道路や公園や店舗の前に捨てられたタバコの吸い殻や紙ごみなどを、よく拾いながら歩くのですが、ゴミの雰囲気や見た目と、海底の様子は、ピタリ一致していました。
たぶん、殆どのニンゲンの、胃腸のなかも例えば江戸時代の日本人なんかに比べたら死滅した珊瑚で溢れた海底に、少なからず似ているんじゃないかなー?と、感じてしまいました。
ゴーグルが涙で溢れて止まない、海亀ツアー、でした。だからといって、誰かの何かを責める意図はなく。怪しい陰謀論に加担するのは時間の無駄ですし。
ぜんぶ、この、わたくし自身の責任だ。
自分が全ての責任を取る。と引き受けて。
もちろん全ての責任なんて取れるはずないけれど。そんなの妄想だとわかってます。
しかし。だからこそ、せめて、ご縁のある人の内臓を調整する、道路に落ちて目についたゴミを拾う。そんな小さな、些細な、
現実的な活動を通じて、少しでも周りの風景を、美しくして、神様にお返しするしか、ない。
そんな気分に、なりました。地上の生物、もちろん、人類の胃腸も、海底に繋がっているからです。